カナダで理学療法士として半年働いて

CANADA

パンデミック中の移住

当初の予定では2020年4月にカナダへ渡航予定でしたが、コロナウイルスの影響で急遽日本でビザ申請する必要があり約2ヶ月遅れて6月にようやくカナダへ移住することができました。

とは言えパンデミック真っ只中での移住。成田空港、バンクーバー空港そして機内もガラガラ。極力人との積極を避けるようにとの指示があったのでバンクーバー空港からフェリー乗り場へはUberで移動しフェリー乗船。バンクーバー島に着いたら今度はタクシーで事前に職場経由で契約したアパートへ直行。14日間の隔離が義務付けられていたため、本来ならバンクーバーで友人に会いたいところでしたが叶わず。。

ガラガラの機内。成田→バンクーバー(エアカナダ)
機内で配布された感染対策キット(水、消毒、マスクなど)

隔離生活

隔離中はオンラインでできる、諸々の手続きを進めたり外に出れないなりに家で出来ることを色々やっていました。時差ボケも治ってきた入国1週間後くらいからzoomを利用して職場の受付スタッフと電子カルテの使用方法や労災・交通事故の特別な保険の方の書類作成の手順などの研修が始まりました。多い時は1日4時間くらいオンラインで研修。と言っても移民局のルールで隔離中の2週間も普段と同じ給料払わないといけないのでむしろ短い勤務時間でお金だけもらって申し訳ない気持ちになるくらいでした。

初出勤

そして14日間の隔離を終えて6月末に初出勤。緊張はありましたzoomでの研修で話した受付スタッフもいるし事前にzoomで面接をしたオーナーもいたので初めてとは思えない居心地の良さはありました。何より皆が “よくこの時期に日本から来たね!” “You are so brave!” と褒めてくれました。笑

皆に一通り挨拶したらクリニック案内。日本のクリニックのように医師はいないので診察室ももちろんありません。クリニックに入ると受付があり奥にphysioが利用する個室が8部屋とスタッフルーム、トイレなどがあります。8部屋の個室のうち2部屋を自分に振り分けてもらい、一部屋は次の患者さんの待合に利用しつつ、2部屋を交互に使用します。すごい贅沢ですよね。日本では大きなリハビリ室にたくさんベッドがあって皆でシェアするのが当然でしたが、カナダでは個室を利用するのは割と一般的なようです。個室は特別広くなく各部屋の設備は限られるので制限もありますが、それ以上にプライバシーの保護や患者さんが周りを気にせず話せリラックスできるという点ではとても良いなと感じています。ただ、周りのphysioがどういうアプローチをしているのか見て学びたっかたのでそれが出来ないのは残念な気持ちもありました。

自分が主に利用する個室。電動の昇降ベッドとバランスボールなど細かい器具があります。電子カルテは各自与えられたノートパソコンで。

その後、オーナーのphysioの治療見学を数件させてもらいました。OMPTということもありモビライゼーションやマニピュレーションなどマニュアルセラピーメインで終わりにエクササイズという流れが多かった印象です。治療の内容自体は特別驚くことはありませんでしたが、ドライニードリングを使って緊張の高い筋肉を緩めたり、日本のPTが出来ない(許可されていない)技術もありとても興味深かったです。国家試験に受かればドライニードリングのコースを受けられるようになるので早く受けたいなと感じました。

そして初日から早速2件の予約あり。正直もう少し経ってから実際に患者さん見るのかなと思ってましたが初日からキッチリ予約入ってました。笑

当然ながら緊張はしましたが、日本でも外国人の患者さんをみさせていただく機会があり、英語で仕事することにある程度慣れていたので会話の面ではそこまで困ることはなく割と順調に進みました。ただ、医師の診察なくいきなり自分の元へ患者さんが来るという面ではレッドフラッグスに注意し重篤な疾患や骨折などを見逃さないようにすることへ日本で働いていた時より更に注意する必要があるなと感じました。

2日目は新患さん3人、3日目は4人と少しずつ増えていき、英語での説明なども数をこなすことで少しずつ慣れていきました。とは言えこれ英語でなんていうんだろう?と思うことはしょっちゅうあるので、分からない表現があると帰宅後英語のYouTubeなどを見てメモし翌日からその表現を使うということを繰り返していきました。もちろん今でも分からないことはたくさんありますし、患者さんから学ぶこともたくさんあり、日々勉強しながら仕事させてもらっている感覚です。とても恵まれた環境にいるなと日々感じています。

2020年12月末、半年働いて現状

シフト

現在月・金曜日は朝7時〜13時、火〜木曜は13時〜19時のスケジュールで土日休み、週30時間で働かせてもらっています。来年6月に実技試験を受験する予定なのでその準備の時間を確保したいので時間を少なくしていますが、試験が終わればもう少し勤務時間を伸ばすかもしれません。とは言えあまり仕事ばかりになって他のことができなくなるのは嫌なので無理はするつもりはありません。

1人あたりの介入時間

新患さんや久しぶりの方など初回評価は45分、2回目以降は30分でみさせてもらっています。日本のように1単位20分というようなルールはないのでこの時間はクリニックによって多少異なりますが大体これくらいの場所が多い印象です。カナダに来る前に東京のクリニックではほぼ1人40分でみさせてもらっていたため慣れるまでは2回目以降の30分は短いなと感じていましたが、最近はむしろ程よい時間だなと思うようになってきました。

仕事量

1日6時間働くので全て予約を入れれば最高12人ですがそれだと6時間休憩なしで集中力が続かないので2時間毎に15分の休憩を事前に予約に入れて確保しています。そのため最高で11人ですが現状平均すると大体8〜10人くらいかなという感じです。スタッフによっては朝7時から夜7時までほぼ休憩なしで12時間ぶっ通しで働く強者もいますが、やはり集中力は落ちるのでサービスの質も下がるだろうなと思っています。

書類作成はカナダもありますが、交通事故(ICBC)や労災(Work safe BC)の方の現状報告のレポートやリハビリ終了時に限られるので日本と比較すると少ないかと思います。ちなみにそのレポート作成によっても収入が入ります(現在は時給制なので自分のお金にはなりませんが、、)

収入

上記の通り、現在はビザの申請手続き上自給制である必要があったため固定の時給で給料を頂いています。具体的な数字は公開しませんが、日本のPTの平均時給よりはだいぶ良いかと思いますし週30時間勤務でも貯金ができるくらいの額は頂いていて生活に困ることはありません。

2020年3月に申請した永住権が受理されれば自給制で働く必要はなくなるので、それ以降は歩合制に移行する予定です(希望すれば自給制を継続できます)。そうなると働いた分自分の収入も増えますが、逆を言えば予約が埋まらず仕事がなければ収入もありません。そのため最初は自給である程度確実に収入を確保しつつ自分のクライアントが増えてきてから歩合制に移行するのが理想的かなと思います。

現在初期評価(45分)は$100(約8000円)、2回目以降(30分)は$80(約6500円)患者さんがクリニックに支払いしますが、歩合制になると大体自分にはその額の半分くらい入ってくるようになります。その割合はその人のクリニックへの貢献度や特殊なスキルの有無などによって交渉すればある程度上がることもあるようです。現状歩合制になった方が収入は増えそうなので早く永住権が出て移行できれば良いなと思っています。

最後に

以上、長くなりましたが半年働いた現状報告となります。本来月に1度くらいその時の状況をまとめておけば後々成長が見れて面白かったのかなと思いますが、生活の変化や新しい仕事、そして国家試験への準備など日々忙しく過ごしていたため、なかなかまとまった時間を取ることが出来ないまま気がつけば半年経過していました。今後はもう少し更新頻度を上げていければ良いなと考えています。

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